2024年9月報告

5. 内閣府景気ウォッチャー調査

8月の現状判断DI(季節調整値)は、前月差1.5ポイント上昇の49.0となった。

家計動向関連DIは、飲食関連等が上昇したことから上昇した。企業動向関連DIは、製造業が低下したことから低下した。雇用関連DIについては、上昇した。8月の先行き判断DI(季節調整値)は、前月差2.0ポイント上昇の50.3となった。家計動向関連DI、企業動向関連DI、雇用関連DIが上昇した。なお、原数値でみると、現状判断DIは前月に対し横ばいの48.3となり、先行き判断DIは前月差0.6ポイント上昇の49.2となった。

今回の調査結果に示された景気ウォッチャーの見方は、「景気は、緩やかな回復基調が続いている。先行きについては、価格上昇の影響等を懸念しつつも、緩やかな回復が続くとみている。」とまとめられる。

内閣府景気ウォッチャー調査
地域の景気に関連の深い動きを観察できる立場にある人々の協力を得て,地域ごとの景気動向を的確かつ迅速に把握し,景気動向判断の基礎資料とすることを目的とする。調査は毎月,当月時点であり,調査期間は毎月25日から月末である。本調査業務は,内閣府が主管し,下記の「取りまとめ調査機関」に委託して実施している。各調査対象地域については,地域ごとの調査を実施する「地域別調査機関」が担当しており,「取りまとめ調査機関」において地域ごとの調査結果を集計・分析している。

2.サプライチェーン関連記事抜粋令和6年8月1日~8月31日

 主題概要
1米欧軍需、設備投資最高に大手8社、今年1.5兆円見通し 「ESGと両立」資金流入
2英IHGホテルズ&リゾーツ:中低価格で攻勢ビジネスホテル国内勢と対決 高知や浜松:外資、訪日客獲得目指す
3金型・部品 脱エンジン依存EV化で1万点不要 半導体・宇宙へ転換促す
4マヒンドラ、EVに2000億円インド財閥大手:主力SUVも電動化推進 販売比率、20~30%に
5大阪ガス、インドで都市ガス住商などとインフラ整備 供給網、国土の1割独占
6防衛関連1000社に点検要請  防衛省、架空取引の有無など 不祥事防止対策も確認
7住友化学、石化立て直しサウジ合弁「ペトロ・ラービグ」株一部売却 損失270億円:業績への影響軽減
8CO2回収 コスト半減工場排ガス:処理膜量産 日本勢が技術先行
9グーグル検索、違法な独占米司法省の訴え認める スマホに初期設定「競争阻害」
10バイオ技術で代替食品明治:高騰カカオを培養 食糧安保を強化
11中央アジアで再エネ・物流首相訪問、企業の進出後押し 鉱物資源の輸送路整備
12レアメタル回収義務付け法改正へ;流出防ぎ再利用 抽出の技術開発支援
13建設派遣のIT人材育成パーソル系、28年までに300人 設計デジタル化後押し
14グリコ、ITの司令塔不在システム障害、53%減益(1~6月) 部門越えた連携に課題
15有事の供給網 日韓主導インド太平洋経済枠組み(IPEF) 半導体など安定調達
16新興の技発掘、BMW流でロボのFUJI、米ITと協業 「お試し」取引重ねて選定
17ドイツ中小、「外弁慶」で強く;「世界で売る」基本に忠実隠れチャンピオン(ニッチトップ)数、日米上回る 最大の違いはグローバル展開経営を実践する外弁慶
18三菱商事と出光;西日本で構築企業向けアンモニア供給網 米から大量調達、価格下げへ
19日本・中央アジア;ビジネスで協力首相「資源や成長に注目」 市場・輸送 ロシア代替
20保険代理店に新規制法令遵守担当設置など複数案 ビッグモーター不正で