CPSM合格体験記3

 私は2010年5月から7月にかけて春季セミナーを受講しました。「受講後3ヶ月で資格を取るぞ!」との当初の意気込みとは大きく異なり、全科目合格は本年2月10日となりました。結果的に7ヶ月もかかってしまいました。私と同じ轍を踏まず、皆さんにはもう少し早く、楽に合格頂くために、恥ずかしながら私の失敗談も含め体験をご披露したいと思います。

1.CPSM取得の動機
 キャリアのスタートはエンジニアでしたが、振り返ると航空運送、医療機器、ネット通販、事業給食サービスなど業界は異にしますが、一貫して調達、購買、ソーシング、物流などSCM関連の業務に15年以上も携ってきました。ビジネス留学を機に、一時キャリアチェンジを模索したこともありましたが、オファーを頂くのはやはりSCM関連。いっその事、サプライチェーンの知識を系統的に学びプロを目指すのも良いのではと思っていた矢先、この資格の存在を知りました。自己への投資と思いセミナー受講を決心しました。

2.セミナーの内容
 セミナーは期待通りでした。購買・調達・物流の基本的な事項から、グローバルソーシング、戦略的調達経営、CSR経営、企業倫理、プロジェクト管理などの最新で多岐に渡る知識を学ぶことが出来ました。また、CPO(最高購買責任者)の視点で人材育成、組織・人事マネージメントまで包括的に学習できたことは大変有意義でした。英文のテキスト以外にも講師の先生から提示頂く国内外の事例を色々な業界から集まった受講者と討議、意見交換できたことは貴重な経験でした。毎回、自分の組織に持ち帰り実践したいと思い必死でメモしていました。

3.合格までの紆余曲折
 受講直後の8月下旬、Exam-1を日本語で受験しました。結果は不合格。150問中、あと1問正解が足りませんでした。問題文が意図するところが理解出来ず必要以上に時間を掛けてしまったことが敗因です。残り5分の段階で20問以上が未回答。問題を読まずにマークしましたが女神は微笑みませんでした。そんな事もあり、また出張等の忙しさにかまけて勉強から暫く遠のいてしまいました。停滞ムードを変えたのは、昨年末に行われたセミナー講師と受講生との懇親会でした。セミナー同期の何名かが合格しており、試験対策や心得を教わりながら、俺もやらねばと奮起しました。

4.試験対策
 講師の先生の応援や同期合格者のアドバイスを基に、年明けからExam毎に下記を実践しました。
・ 英文練習問題150問を1回解き、間違った問題は解説を良く読み理解する。
・ 間違った問題だけをもう一度解き、また間違った問題は解説を再度読む。
・ 同じ内容の日本語練習問題150問を1回解き、英文と日本語の表現を確認する。
・ 繰り返し間違う問題や理解不足の用語を英文、日本語で簡単にメモする。
・ メモを横に置き日英両方のテキストをパラパラめくり該当箇所を熟読して覚える。
・ 試験当日は、問題文の長短を考慮し10問、10分のペースで進めること。
 この方法でExam-3 は1月7日、Exam-2は2月2日、Exam-1は2月10日の順で受験しました。結果、各試験とも10分程度を残して終了することが出来ました。個人的な感想ですが、英語がかなり出来る方でも、時間内に解くのは難しいのではと思います。

5.今後受講・受験される方へ
 上述の私なりの反省を踏まえ、今後受講・受験される方へアドバイスです。セミナーのExam-1から-3までの各単元終了後、時間をおかず知識がホットな内に受験することをお勧めします。つまり、Exam-1の単元が終了し、次の単元Exam-2が始まるまでの2週間の間にExam-1を受験してしまおうと言うものです。実際はスケジュールの調整が難しいとは思いますが、トライしては如何でしょうか。

6.CPSM取得者としての今後の抱負
 今後は、この資格をベースにISMやISM-Japanの活動に積極的に参加し、まずは自分自身、一層のレベルアップに励みたいと思います。また、セミナー等を通じて学んだ事を、自分の組織に持ち帰り、スタッフの育成、教育に当たりたいと考えています。加えて、微力ながらCPSM資格の普及とISM、ISM-Japanの発展に寄与できるよう何らかのお手伝いが出来たらと思います。

 最後に、講師の先生方をはじめ、志を同じくする多くの受講生、仲間と出会えることが出来ました。この幸運な出会いに感謝したいと思います。

以上