CPSM合格体験記1

 10月2日に最後のCPSM-3をパスし、現在ISM本部にCPSM資格の申請をしているところです。今年、5月の日本ISM協会のセミナー受講から半年でテストをパスできたことは、法政大学大学院講師のご指導ならびにともにセミナーを受講したメンバー方々からのいろいろな刺激が大きかったと思っています。あらためて、皆さまに感謝いたします。
 わたしは、昨年夏、8年間の中国勤務を終え、日本に帰任しました。帰任した職場では、調達を切り口に各事業部門戦略を横串で見渡し、グループの全体最適を実現させることがMISSIONになりました。今までは、実務的なところでサプライチェーンの構築、サプライヤー戦術立案等を経験してきましたが、あらためて全社戦略を立てろといわれても体系的な知識が不足しており、どうしたものかと考えておりました。ちょうどそのときに、ISMのセミナーがあることを知り、あわせてCPSMという資格があることも知りました。4月末にCPSM春季セミナーに申込み、12月末を目標にCPSMに挑戦することにしました。
 CPSM資格を目指している方の参考に少しでもなればと思い、いくつか勉強→受験の過程で気がついたことを以下の通り記述します。

○ 試験前準備

  1. 短期決戦
    • 4択でかつ高い正答率が必要な試験ではないので、短期間で集中的に勉強→受験が効率的と感じました。
    • わたしの場合は、5~7月にセミナーをうけて、1回目の試験を8~10月で受験というスケジュールを立てました。これ以上時間かけて受験勉強しても、合格の確率はあまりかわらないだろうと今でも思っています。
  2. 日ごろの業務経験に基づいた知識が重要。
    • 当初、言葉の定義や法律・制度の名称を問う問題が多いのかと思っていました。確かにこれらの勉強も必要ですが、それだけでは合格難しいと思います。実際はケーススタディー的な問題が多いと感じました。
    • これらのケーススタディーは教科書を読んでいるだけではわからないので、特に業務経験の浅い方は、セミナーでの各先生からの事例紹介、セミナーメンバーの方の経験などをできるだけ知識として吸収する必要があると思いました。その意味でもセミナーの受講は合格の大きな助けになると思います。
  3. 日本語での受験について
    • わたしは英語に自信がないので、日本語で受験しました。
    • アメリカで生まれた資格ですのでやむをえないのですが、日本語教本、実際のテストで使われている日本語がなんのことなのか理解するのに少々とまどいました。たとえばカタカナで「ライフサイクル」と書いてもらえばわかりやすいのですが、試験では日本語だと「生命循環」と訳されてしまいます。
    • 対策のひとつとして、事前に日本語の問題集を何度かやって、理解しにくい日本語に慣れておく必要があると思いました。もちろん英語に自信がある方は、英語での受験が一番問題ないと思います。

○ 試験当日

  1. 長時間のコンピューターテストなので、集中力の維持がポイントになります。わたしの場合は耳栓(試験会場で支給されます)が効果的でした。
  2. 1問1分が目安なので、1分以上迷いそうならどれかにマークし、見直しのフラッグをたてて次の問題に進むのがいいと思います。見直しのフラッグを立てておけば、後でまとめて見直すことが可能です。実際には受験した3回のテストともあまり見直す時間はなかったですが、時間切れでマークできないということは避けるべきだと思います。

 ひとまず、これでCPSMテストに合格できましたが、言葉通り「サプライマネージメントのプロフェッショナル」になるには、最新の知識習得、実務経験、語学力向上等で継続的な努力が必要と思っています。海外のCPSM資格者とサプライマネージメントの議論ができるよう引き続きレベルアップしていきたいと考えております。

以上