3. ユーロ圏景況感指数
S&Pグローバルがまとめた1月のユーロ圏のHCOB製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は46.6と、前月の44.4から上昇した。上昇は3カ月連続。PMIは50が好不況の分かれ目となる。サブ指数の大半は50を下回っており、第1・四半期末まで製造業の縮小が続く可能性がある。生産指数は44.4から46.6に上昇した。
ハンブルク商業銀行のチーフエコノミストは「今回の指標は物事を楽観視する人に楽観的見方を提供する。第1にPMIは3カ月連続で上昇した。この傾向は先行指標の新規受注にも反映されている。第2に仕入れ在庫、受注残、生産を含むサブ指標が幅広く上昇傾向にある」と述べた。ほぼ全てのサブ指標が上昇した一方、インフレ圧力の緩和も示唆された。企業の楽観度は昨年4月以来の高水準。将来生産指数は55.8から57.1に上昇した。
米国の金融情報サービス大手S&P グローバル(S&P Global Inc.) |
米ニューヨーク市に本拠を置く金融サービス企業。S&P グローバル・レーティングやS&P ダウ・ジョーンズ・インデックスなど、四事業体の親会社にあたる。旧社名はマグロウヒル・ファイナンシャル。S&P グローバルは金融サービス企業であるが、旧社名のマグロウヒルは出版社であり、金融サービス業との関係は、スタンダード&プアーズの買収以降となる。スタンダード&プアーズは、1906年にルーサー・リー・ブレイクが設立したスタンダード統計(Standard Statistics Bureau)と、1860年にヘンリー・ヴァーナム・プアーが創業したプアー出版(H.V. and H.W. Poor Co.)が、1941年に合併して発足した。1966年、マグロウヒルはスタンダード&プアーズを買収し、以降、出版社が金融サービス業を子会社の事業として抱える形態が続いた。1995年に社名をThe McGraw-Hill Companiesに変更。2009年12月にブルームバーグにビジネスウィーク誌を売却した。2013年5月1日に、マグロウヒルはマグロウヒル・ファイナンシャルに社名変更、2016年4月、子会社のJDパワーを売却、またS&P グローバルに社名変更した 。 |