3.おわりに
国際オリンピック委員会の会長トーマス・バッハ(Thomas Bach)は、ドイツの弁護士である。 第9代国際オリンピック委員会 (IOC) 会長で、1976年モントリオールオリンピックのフェンシング西ドイツ代表選手であった。また、国際オリンピック委員会(CIO、IOC)は、近代オリンピックを主催する団体であり、またオリンピックに参加する各種国際スポーツ統括団体を統括する組織で、スイス民法典第60~79条に基づく非営利の非政府組織である。本部は、スイス・ローザンヌのオリンピックハウスにある。
巷では数カ月前から東京五輪の開催について喧しい。開催決定権は先のIOCにあると言う理由で逃げている関係者も多いと聞く。そもそも、日本の五輪代表者・責任者は、同会長との膝を突き合わせた会話が成立してるのかどうか疑わしい。たとえオンライン会議でも、御仁がドイツ人なら何故ドイツ語通訳を交えて話さないのか、英語はどちらの国にも外国語であり思ったことをはっきり意思疎通しているか不明だ。この際はIOC会長を立てて、ドイツ語で話すべきだろう。いずれにせよ第三外国語の英語であっても通訳が入る訳だから、相手が思ってることを相手の母国語で明瞭に話させるのが筋だ。橋本会長も日本語で明確に日本側の立場を話し、そこではドイツ人の日本語通訳者に任せることで意思疎通は巧くいくはずだ。
筆者もその昔、ベルギー人と何度も取引交渉をした。私の周りに多くの日本人社員がいるため第三外国語の英語を使わざるを得なかったが、交渉終了後の帰り道、件のベルギー人サプライヤーがいみじくも言った:自分の意思が十分伝わったか疑問だ。ヨーロッパ人とて英国人以外は英語が母国語同様に話す人は珍しいのだ。
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月報編集室:主筆 上原 修 CPSM, C.P.M. JGA 特定非営利活動法人 日本サプライマネジメント協会