2014年春季セミナー(14/5~7)に参加し、諸先生方からのアドバイス、セミナーに参加された同期生からのサポートも頂戴し、Exam1(14/8)、Exam2(14/9)、Exam3(14/12)にPASS、セミナー受講後5ケ月でCPSM取得することができました。ご指導いただいた先生方と一緒に受講したメンバーの皆様にはこの場を借りて厚く御礼申し上げます。
私の場合は、特にセミナー受講前の経験も踏まえた体験談を紹介することで、これからCPSMを目指す方に、少しでも参考になれば、お役に立てれば幸いです。
1. CPSM取得の動機
日系化粧品メーカー勤務。今までの購買キャリアとしては通算15年間。
2001年、CPSMの前身である購買の国際資格(CPM)の存在を知りました。今まで学ぶ機会がなかった購買業務を体系的にキチンと学びたかったこと、英語に触れて学べる点も兼ね備えた資格試験であることから、今後の購買実務への活用と社内キャリアアップを目指したいと思い、2001年の秋、チャレンジを決意しました。
2. 2001~2013の間(2014/春季セミナー参加する以前)
振り返えれば、いまから10数年前、日本でのCPM対策といえば、CPM合格者の講師による模擬問題の正答講習会(2時間程度)はありましたので参加しましたが、今日のようなCPSM受験対策セミナーはなく、米ISMから取り寄せた教材<Text Books、Diagnostic Kit(問題集)、ISM Glossary of Key Supply Management Terms(専門用語集)>を活用し、独自の勉強方法で対策を立てるしか術はなく、今はある多数合格者の方々の体験記もなかったので、合格のための受験対策ノウハウは殆どありませんでした。
当時の勉強方法は、Study Guide,Professional Seriesの内容をとにかくノートに書き写し、その内容を理解する方法でした。やっている時は、多量の英文を書き写したという変な満足感はあるのですが、結果的に、書き写す事自体が目的になってしまいがちでした。 Diagnostic Kitは、問題文をノートに書き写した後に、解答し、間違った問題については、解説文をノートに記載して理解するようにしました。他には、用語は単語帳を作成し、繰り返し見ては覚えました。
当時、ISMが販売するCD-ROM型のCPM問題集があり、制限時間内に問題を解く反復練習を繰り返し行っていました。同じ問題を幾度もするので、当然正答率は高くなり、そこに落とし穴がありました。模擬試験では高点数が採れ、本番試験前はそれなりに少し自信があっても、本番試験の解答中に手ごたえを実感できず、途中から不安になり始め、諦めモードに陥り、どうせダメだろうと少し投げやりになってしまうことがありました。 実際、本番試験の問題は模擬試験と全く同じ問題は出題されませんので、模擬問題はどのような感じの問題が出題されるかを知ると共に、大事な点は、ISM倫理ポリシーや思考に沿った回答を自分はどれほど出来ているかをここで捉えることだと思います。
特にExam3(リーダーシップ)の試験問題は影響を受けます。私もそうですが、長年、特に日系企業で実務を経験者の方は、確実に得点を得るためにも、視点の見直しを意識したほうがよいです。
モチベーションを維持するために、中国上海に駐在中(2005年)、ISM Chinaが主催するCPMセミナー参加(3日間)。その内容は米ISM講師による主に模擬問題の正答を解説するスタイルでしたが、質疑応答では受講者の活発な発言や取得に向けた熱意を肌で感じ、ISM購買資格タイトル認知度の高さを私は海外で実感しました。
上記対策の結果は、‘01~‘11年の間、科目試験を13回受験しましたが、すべてFailでした。
各試験のスコアは、大体、合格点までもう少しのところまで取れているが、あと数点がなかなか届かない状況でした。Fail結果の度に、勿論、落胆もしますが、またかという思いと、あと数ポイントを得るためにどうすればよいかの分析を考えるより、もう一歩なので、諦めなければ、いつかはなんとかなるという楽観的考えが優勢でした。
(今から思うと、学習能力が乏しく猛省すべき点)
駐在帰国後(2011年)からは、仕事は購買業務から離れ、2013年までの3年間はブランクの期間でしたが、やはり、購買業務に携わりたい気持ちが強くなり、再挑戦する為に、 2014年春季セミナーに参加することを決めました。
3. 2014年春季セミナー <3ケ月の期間内に半日/週1回(計10回)>
私はCPSM合格への最短ショートカットとして、セミナー受講することを強くお薦めします。
参加して感じたことは、CPSM資格は「的を得た方法で勉強するコツ」があると判りました。積年の合格者による蓄積されたノウハウもセミナーの中で習得できます。また、同期生との交流はとてもいい刺激を受けるので、モチベーションも格段に上がります。私の場合、当セミナー受講の間に、我流のやり方から合格する為の効率的な勉強方法へ変わりました。
セミナーでは、主に英文Study Guide(Exam1、2、3計3冊)の中から、押さえておくべきポイントを教えて頂けます。セミナー受講の基本スタンスは「予習不要、復習徹底」です。
授業中にプリントを配布されますので、プリント整理用ファイルがあれば便利です。
要点がよくまとめられた図式やキーワードが記載したプリントなので復習時に見直します。
受講後、その印象余韻が残っている間に(出来れば次回までに)、それらのポイント箇所をノートに日本語で整理、その整理ノートと英文Study Guideを繰り返し、照らし合わせ、見返すことで理解を深めました。私は全Exam同方法で効果的な復習が出来ました。
Diagnostic Kitの活用ですが、各Exam受験迄には必ず3~4回行いました。
解答評価を各セクションのタスク毎にレビューできるよう解答結果一覧表を作成。タスク毎の理解度を分析する方法が弱点対策として有効であるとアドバイス頂きましたので、その方法を取り入れました。
3回目のスコアーでは80~90%の正答率と上がりますが、初回のスコアー結果が概ね、本番結果スコアーに等しい傾向がありましたので、その点を意識しました。毎回授業の最後に、当日に学んだ範囲の模擬テストを行いますので、再活用できるように、初回は鉛筆で回答した方がよいです。模擬問題には多く触れた方がよいという意味です。
4. 効率よく勉強する習慣をつける対策
家族を持っている社会人が勉強の習慣リズムを作るには、通勤時間を有効に使うとよいとアドバイスをもらいましたので取り入れました。勉強する時間帯は3つ(通勤時間(往路/復路)と帰宅後の時間)と決め、通勤には各駅停車(片道40分)を使いました。その3つの時間帯の中で集中するために、ストレスフリーの対策、速やかに、柔軟に、効率的に嫌にならずに勉強できるよう、整理ノート(日本語)は、たとえ復習するタスク順序がランダムになっても紙を入れ替え対応できるバインダー(B5サイズ)は便利です。効率的な方法としては、往路は英文Study Guide、復路は往路でやった箇所を整理ノートで見直すといったやり方です。また、毎日取り組んだ成果、形跡が見えるよう計画表&進捗管理表も作成。通勤時間は、時間との闘いもあるので返って集中し、勉強するリズム習慣を掴むには最適です。
5. 本番試験
短期間でCPSM合格を目指すならば、セミナー受講中に受験日の予約することをお薦め。
テスト日時設定は、可能であれば、出勤しない日の朝一番(9:00)の予約が望ましい。
試験時間はかなり長丁場(2時間半~3時間)で、集中力の終始持続は、極めて困難ですので、午前中の頭がまだスッキリしている時間に受験することをお薦めします。
問題数は非常に多いので、解答時間配分は重要。解答ペース目安は1問で約50秒です。
中には、15~20分の残時間を持って見直される方もいます。時間配分は人により様々で、私の場合、全Examとも、全問題を解答し終えると、いつも残時間は約2~3分でギリギリ。見直しチェックした問題にもじっくりと振り返る余裕はなく、結局、解答変更は一度もしませんでした。確実に取れる問題を確保しておくことは、合否を左右する大きなポイントと言えます。例えばですが、各Exam計算問題は数問必ず出るので、そこは必ず振り返って見直しておく問題として、予め決めておくのも有効かと思います。
受験回数だけは、経験豊富な私が言えることは、150~180分の間は、ただひたすらに…
『試験中は最後まで決して諦めず、問題を出来る限り丁寧に読み、淡々と解答していく』
これに尽きると思います。セミナーに参加し、復習徹底と対策を施し、これを突破すれば、必ず結果が開けてきますので、最後まで諦めずにCPSM取得に向け、頑張ってください。
■ 最後に
ISM資格試験に縁があったこと、ISMジャパンで学び、CPSM取得できたこと、そしてCPSMチャレンジを理解し、長年支えてくれた家族の協力にあらためて感謝します。
CPSM取得は通過点であり、取得後からスタートする更新制の資格試験である点を踏まえ、その点を活かし、少しでも多くの方との交流ネットワークを増やし、継続的に学びつつ、更に充実した購買活動へと繋げていけるようにしていきたいと考えていますので、ISMジャパン上原理事長始め、講師の方々、メンバー皆様、引き続きご指導・ご鞭撻の程、よろしくお願いいたします。
以上