2011年春季セミナー(5月、6月、7月 各月3回)に参加し、講師の先生方のご支援やセミナーに参加する方々からの刺激を受け、なんとか2011年10月に最後のExam3に合格することができました。決して順調とは言えませんでしたが、その体験も踏まえここに紹介することで、今後の皆さまのお役に立てれば幸いです。
1.資格取得の動機
私は長い間、 US外資系企業に勤務し、主なキャリアはSupply Chain 分野で積んでまいりました。その中で感じていたのは、US企業においては資格偏重の傾向があり、それがそのまま次のステージへのパスになる。また、このような業務に長年従事してきたわりにSCM分野に精通しているという証になるものが自分にはないという事です。そんな時にCPSMという資格があり、またセミナーが開催されるということを知り、且つ日本語での受験が可能という事で一念発起して資格取得に向けセミナー受講を決意しました。
2.セミナーについて
講義内容は購買業務をベースとしたSupply Chain全般及びManagementなどの多岐にわたりますが、今までの業務で得た経験・知識をもって臨めば難しいものでもなく、堅苦しいものでもありません。
また、講師の方々によるアドバイス、例えば、この部分は試験に出る可能性大です、ここは重要です or ここは覚えておいたほうが良いでしょう等が、勉強する上で非常に役に立ちました。ちなみに、この部分は今までに試験に出る、出ると言われ続けて実際に出た事がないと聞いていた部分が、私が受験した時にはしっかり出題されたりもしてました。
3.勉強方法
やはりテキストは繰り返し読みました。前述した重要部分を中心に頭に叩き込むようにしました。勉強のタイミングですが、セミナーを受講しながら、前回の復習を行うかたちでなるべく効率良く吸収するように時間を開けない事を心がけました。同時に過去の問題集を併用し、同じ問題集を何度もやると、ついつい正答のみが脳裏に走ってしまうのを避ける為、単なる正解の暗記ではなく、解説をよく読み、その問題の裏または角度を変えた場合に、どのような設問形式、回答になるんだろうか?と考えるように心がけ活用しました。
最後に、CPSMに関する全ての主催元はISMなので、テキストにもISMでは、、、、とかの部分はよく頭に入れておくようにしました。
4.合格の秘訣
まず、この点は他の合格体験記でも言われているのですが、セミナー1を受講中に重要点を中心に内容を吸収し、セミナー1終了後、約2週間以内に受験、合格というサイクルをベースに前回セミナーで学習した事を忘れないうちにExam1受験、合格する。そして次回セミナー2での学習に集中できるような環境を自分で作ることだと思います。同様にセミナー2/Exam2、セミナー3/Exam3と進めていければベストだと思います。ただ、セミナー1,2は内容的にかぶる部分もあり、Exam2の試験にも活かせる部分があるので、しかりセミナー1の内容を押さえておく事は無駄にはなりません。
次のポイントはまず受験申込をする事です。申し込みをしないままに時を過ごすと次のセミナー、またその次のセミナーと自分に係る負荷がますます増えてしまい、結果時期を逸する事にもなりかねません。また試験を控えていると思えば多少なりとも勉強する気が出てくると思います。
最後は、意志 or モチベーションではないでしょうか? 正直、決して安くはない受講料を払って時間も費やす以上、最終ゴールはCPSM資格取得であるという事です。
5.試験の対応
前項で受験申込をする事と述べましたが、実際の試験受付は先着順、例えば9:00amスタートの場合でも、早めに行って8:30amくらいで受付完了し諸手続きのあと即試験スタートなれば、都内に会社のある方であれば十分午前休みでも受験可能です。但し、不幸にしてパスできなかった場合の午後の業務へのモチベーションがどうなるかは?ご想像のとおりです。
また、試験は長丁場なので集中力を切らさない事です。その為には、暗記する事で正答を選択できるような設問はできるだけノータイムで回答するようにして長い文章問題、熟読が必要な問題に集中したら良いと思います。特にExam3はよく問題を読んで考えて回答するという事が必要であると感じました。
さらに採点対象外の設問が試験には含まれてますが、これって明らかにセミナーでもテキストでも学習してないのでは?という問題に出くわしたら後回しにして他の問題を先に進めるのが得策と思います。
6.まとめ
振り返ってみて資格取得への早道は、セミナー受講と問題集をベースにした学習だと思います。実際、人によっては、セミナー受講から4ヶ月で資格取得したケースもあり、この即効性もこの資格の魅力なんではないでしょうか。
この体験記を読んだSupply Chain業務に携わる方々の多くがCPSMの資格を取得し、有資格者の裾野を広げる事、 資格自体の認知度をあげる事に寄与できれば幸いに思います。
最後にお世話になって講師の先生方をはじめ、セミナー受講者の皆さまに感謝したいと思います。
以上