3. ユーロ圏景況感指数
S&Pグローバルがまとめた5月のユーロ圏のHCOB総合購買担当者景気指数(PMI)改定値は52.2で4月の51.7から上昇し、2023年5月以来の高水準となった。速報値の52.3から若干下方改定されたものの、好不況の分かれ目である50を3カ月連続で上回った。
ハンブルク商業銀行(HCOB)のチーフエコノミストは「景気後退の可能性はなくなった。サービス部門が第2・四半期のユーロ圏を再びプラス成長にするだろう」と述べた。サービス部門PMIは4月の53.3から53.2へ小幅低下。速報値の53.3からもやや下方改定された。
将来の全体的な生産動向を示す指数は63.1に上昇し、22年2月以来の高水準となった。
サービス部門の人員増加ペースは11カ月ぶりの速さ。
一方、全体的な価格圧力は和らぎ、産出価格の上昇ペースは過去6カ月で最も遅くなった。
米国の金融情報サービス大手S&P グローバル(S&P Global Inc.) |
米ニューヨーク市に本拠を置く金融サービス企業。S&P グローバル・レーティングやS&P ダウ・ジョーンズ・インデックスなど、四事業体の親会社にあたる。旧社名はマグロウヒル・ファイナンシャル。S&P グローバルは金融サービス企業であるが、旧社名のマグロウヒルは出版社であり、金融サービス業との関係は、スタンダード&プアーズの買収以降となる。スタンダード&プアーズは、1906年にルーサー・リー・ブレイクが設立したスタンダード統計(Standard Statistics Bureau)と、1860年にヘンリー・ヴァーナム・プアーが創業したプアー出版(H.V. and H.W. Poor Co.)が、1941年に合併して発足した。1966年、マグロウヒルはスタンダード&プアーズを買収し、以降、出版社が金融サービス業を子会社の事業として抱える形態が続いた。1995年に社名をThe McGraw-Hill Companiesに変更。2009年12月にブルームバーグにビジネスウィーク誌を売却した。2013年5月1日に、マグロウヒルはマグロウヒル・ファイナンシャルに社名変更、2016年4月、子会社のJDパワーを売却、またS&P グローバルに社名変更した 。 |