2. 米非製造業景況感指数:非製造業回答者の声
Services PMI® at 52.6%
February 2024 Services ISM® Report On Business®
Index | 指数 | 12月 | 1月 | 2月 | |
1. | Business Activity Index | 事業活動指数 | 56.6 | 55.8 | 57.2 |
2. | New Orders Index | 新規注文指数 | 52.8 | 55.0 | 56.1 |
3. | Employment Index | 雇用指数 | 43.3 | 50.5 | 48.0 |
4. | Supplier deliveries index | サプライヤー出荷指数 | 49.5 | 52.4 | 48.9 |
This report reflects the U.S. Department of Commerce’s recently completed annual adjustments to the seasonal adjustment factors used to calculate the indexes.
(本報告書は米国商務省の直近に発表された年間調整を本指数計算での季節調整済み要因に反映している)
【解説】 米サプライマネジメント協会(ISM)が5日発表した2月の米非製造業(サービス業)景況感指数は前月比0.8ポイント低下の52.6で、好不況の分かれ目となる50を14カ月連続で上回った。雇用環境を示す指数が大幅に低下するなど、人手不足が深刻化しており、事業への悪影響を懸念する声も強まっている。主な項目では、事業活動を示す指数は57.2と前月比1.4ポイント上昇した。雇用減などが重しになった。ただ新規受注は6カ月ぶりの高水準となり、非製造業部門がなお底堅いことが示された。ウェルズ・ファーゴ(ノースカロライナ州シャーロット)のシニアエコノミストは「物価圧力の緩和と雇用の抑制により、今回の発表はハト派的な方向に傾いているが、米連邦準備理事会(FRB)は最終的にはこうした動向がインフレと雇用の伸びに関するハードデータに反映されることを望んでいるようだ」と述べた。新規受注指数は56.1と、55.0から上昇し、昨年8月以来の高水準を付けた。ただ、1月に急増した輸出受注は軟調だった。新規受注の増加を反映し、景気指数は57.2と、55.8から上昇。5カ月ぶりの高水準を付けた。受注増にも関わらず、非製造業部門のインフレは鈍化。投入価格指数は58.6と、11カ月ぶりの高水準だった前月の64.0から低下した。
サービス業回答者の声WHAT RESPONDENTS ARE SAYING
1 | Accommodation & Food Services 宿泊・飲食サービス | 「紅海の問題は、未だ当社の購買状況に影響を与えていないが、状況を注意深く監視し続けている。 |
2 | Construction 建設工事 | 米国の産業建設分野の景気は引き続き好調である。建設資材の水準は新型コロナウイルス流行前の水準に戻っており、2024年の見通しは底固い。 |
3 | Health Care & Social Assistance 医療・健康管理・社会福祉 | 継続するインフレ圧力と労働価格の上昇は厳しいが、当社は前進を続けている。 |
4 | Management of Companies & Support Services 企業経営・支援サービス | 雇用主は引き続き直接雇用に慎重であり、景気に対する懸念が前面に出ているため、プロジェクトや中間的な仕事の需要を満たすため契約労働者の活用を検討している。 |
5 | Mining 鉱業 | コモディティ相場商品の価格は、ここ一年間は範囲内で推移していたが、前四半期は下落した。生産の方は、引き続き着実に増加している。 |
6 | Professional, Scientific & Technical Services 専門的、科学技術的サービス | 当社は、外部経済の影響から安定化を経験している。過去12ヵ月は、事業目標と財務に大きな変更をもたらす結果となった外部変化を見てきた。変化を吸収し、戦略計画を再構築した今、2024年の成功に向けた軌道に乗っている。 |
7 | Public Administration 行政 | 経済は不安定なようだ。インフレ懸念は根強いが、落ち着きを取り戻しつつある。サービスに対する需要は高いが、請負業者からの引き合いは、じりじりと増加しているようだ。多くの大企業で一時帰休(レイオフ)が行われている一方で、多くの企業は労働者が欲しくてたまらない。矛盾だらけだ。 |
8 | Retail Trade 小売業 | 景気は良い。インフレは抑制され、下降傾向にある。商品価格は緩やかな歩調で上昇している。製造業は好調で、当面の間、変化の兆しはない。 |
9 | Utilities 公益事業 | 労働力は引き続き最も需要が高い。有能で利用可能な一団や管理職員を見つけるのは(まだ)難しい。真鍮金具と電気機器の納期は、依然非常に長い。 |
10 | Wholesale Trade 卸売業 | これまでのところ、事業活動は緩やかに増加している。サプライヤーの充足率の改善と安定した価格設定により、企業は、春と夏の販売に向けて再入荷を増やしている。 |