3. ユーロ圏景況感指数
S&Pグローバルがまとめたユーロ圏の12月のHCOB製造業購買担当者景気指数(PMI)は好不況の分かれ目である50を18カ月連続で下回った。12月のPMIは44.4。11月の44.2から上昇し速報値(44.2)から上方改定された。生産指数は44.4で11月の44.6から低下したが速報値(44.1)からは上方改定された。ハンブルク商業銀行(HCOB)のチーフエコノミスト曰く;PMIはユーロ圏経済が第4・四半期に縮小したことを強く示唆する。公式データで第3・四半期に0.1%縮小しており、景気後退に相当する2四半期連続の縮小が見込まれる。新規受注指数は41.5から42.0に上昇したが、縮小傾向が続いている。同エコノミストは、更に、新規受注の低迷ぶりは前月とさほど変わらないと述べている。製造業の活動がもっぱら既存受注の処理ということを受注残指数は示している。雇用は7カ月連続で減少し、早期の業況好転を予想していないことを示唆した。
米国の金融情報サービス大手S&P グローバル(S&P Global Inc.) |
米ニューヨーク市に本拠を置く金融サービス企業。S&P グローバル・レーティングやS&P ダウ・ジョーンズ・インデックスなど、四事業体の親会社にあたる。旧社名はマグロウヒル・ファイナンシャル。S&P グローバルは金融サービス企業であるが、旧社名のマグロウヒルは出版社であり、金融サービス業との関係は、スタンダード&プアーズの買収以降となる。スタンダード&プアーズは、1906年にルーサー・リー・ブレイクが設立したスタンダード統計(Standard Statistics Bureau)と、1860年にヘンリー・ヴァーナム・プアーが創業したプアー出版(H.V. and H.W. Poor Co.)が、1941年に合併して発足した。1966年、マグロウヒルはスタンダード&プアーズを買収し、以降、出版社が金融サービス業を子会社の事業として抱える形態が続いた。1995年に社名をThe McGraw-Hill Companiesに変更。2009年12月にブルームバーグにビジネスウィーク誌を売却した。2013年5月1日に、マグロウヒルはマグロウヒル・ファイナンシャルに社名変更、2016年4月、子会社のJDパワーを売却、またS&P グローバルに社名変更した 。 |