2023年1月報告

1. 米製造業景況感指数:製造業回答者の声

Manufacturing PMI® at 48.4%

December 2022 Manufacturing ISM® Report On Business®

  • New Orders and Production Contracting

新規注文と生産は縮小傾向

  • Backlogs Contracting

受注残は縮小基調

  • Supplier Deliveries Faster

サプライヤー出荷は加速基調

  • Raw Materials Inventories Growing; Customers’ Inventories Too Low

原材料在庫は増加;顧客在庫過少

  • Prices Decreasing; Exports and Imports Contracting

価格は下落基調;輸出・輸入は縮小

【解説】 米サプライマネジメント協会(ISM)が4日発表した2022年12月の米製造業景況感指数は前月から0.6ポイント低い48.4だった。2020年5月以来、2年7カ月ぶりの低水準となり、前月11月分に続いて好不況の節目である50を下回った。新規受注の低迷は鮮明で、米景気の後退局面入りの懸念が深まっている。項目別では新規受注が45.2と前月から2.0ポイント低下し、4カ月連続で50を割り込んだ。英キャピタル・エコノミクスの北米担当チーフ・エコノミストによると「景気後退期かその直前にしか見られない低水準」といい、米景気の減速ぶりを強く示唆した。新規輸出受注も2.2ポイント低下の46.2となった。受注残は1.4ポイント上昇の41.4となったが、3カ月連続で50を下回った。調査対象の企業からは「受注残を消化している段階でまだ大幅減産には至っていないが、受注はかなり減速している」(輸送用機器)といった声があった。仕入れ価格の水準を示す指数は前月比3.6ポイント低い39.4となった。米連邦準備理事会(FRB)は物価高が長引くとの見通しを掲げているが、企業の購買担当者の実感では仕入れコスト増への懸念が薄れ始めているようだ。キャピタル・エコノミクスは「23年中に物価には下落圧力がかかるだろう」とみていた。物価高圧力の要因となっていたサプライチェーンの混乱はほぼ解消した。数値が高いほど遅れを示すサプライヤーの納期に関する指数は45.1と、新型コロナウイルス禍前の19年の水準(50~55近辺)を大幅に下回り、09年3月以来の低水準にある。一方、雇用環境を映す指数は51.4と前月比3.0ポイント上昇した。IT(情報技術)業界や金融業界では人員削減が相次ぐが、労働市場全体でみれば依然として堅調な状況が続いていることを示唆する。

米ISM製造業景況感指数
製造業約350社の購買担当者に対し受注や生産状況をアンケート調査により聞き取りし、月初めの第1営業日(その2日後に非製造業を公表)に公表している統計。日本の企業短期経済観測調査(日銀短観)に似た統計といえます。米主要統計の中でも最も早く月初めに発表されるため、市場関係者の注目度が高く、景気の先行指標とされています。一般に好不況の判断の境目とされる50%を割れると景気後退で、50%を超えると景気拡大と判断されます。GDPとの関連性を持たせるために2008年1月分の統計より算出方法が変更され、現在は「新規受注・生産・雇用・入荷遅延・在庫」の5項目(比率はそれぞれ20%)につき、「増加、同じ、減少」の回答結果をもとに算出する。民間調査機関13社の予測値(中心値)が前もって出回るので、リリース時にはそのギャップも重要になります。

製造業回答者の声WHAT RESPONDENTS ARE SAYING …

1Chemical Products 化学製品顧客の需要は引き続き落ち込んでいる。 2023 年のパイプラインは非常に前向きに見えるが、現在の需要は大幅に減少している。
2Transportation Equipment 輸送機械直需部門の受注は現実に減速している。依然、当社の受注残を食いつぶしているため、大幅な生産量の減少は見られない。
3Food, Beverage & Tobacco Prod 食品・飲料・煙草多くの当社サプライヤーの納期は通常に戻りつつあるが、小規模なサプライヤーの一部は、注文に対応するに十分な人員を確保するのにもがいている。
4Machinery 一般機械経済の不確実性が続いているため、顧客は資本支出の予算策定を遅らせており、これが第4四半期の売上に影響を与え、2023年の第1四半期の予測を引き下げている。
5Computer & Electronic Products         コンピューター・電子製品熟練労働者の不足は深刻で、既存の人材に大きな圧力を与えている。特に必要な部品が最新の技術でない場合、電子部品は依然サプライチェーンの主要な課題だ。
6Miscellaneous Manufacturing その他の製造全体として、サプライ チェーンの状況は 2021 年の第 4 四半期以降、大幅に安定してきた。問題は残るも、リストはかなり短くなっています。顧客需要は非常に堅調で、2023 年の見通しは明るい。この高インフレ期間後の収益回復に大いに注目している。
7Nonmetallic Mineral Products 非金属鉱物製品今年を力強く締めくくるのに車輪を動かし続ける努力をしている。製造施設は年に 1 度の停止期間に近づいており、稼働を維持するため若干の注意が必要だ。
8Fabricated Metal Products 金属加工製品ビジネスは減速しており、第 1 四半期や第 2 四半期の終わりまでに減少すると予測されている。
9Primary Metals   一次金属今年を力強く終え、当社は、今年の体調管理に満足している。
10Electrical Equipment, Appliances & Components     電気機器・器具・部品新しい中国の技術貿易制限は、当社事業と今後の計画に影響を与えた。