5. 内閣府景気ウォッチャー調査
8月の現状判断DI(季節調整値)は、前月差1.7ポイント上昇の45.5となった。家計動向関連DIは、住宅関連が低下したものの、飲食関連等が上昇したことから上昇した。企業動向関連DIは、非製造業等が上昇したことから上昇した。雇用関連DIについては、上昇した。8月の先行き判断DI(季節調整値)は、前月差6.6ポイント上昇の49.4となった。家計動向関連DI、企業動向関連DI、雇用関連DIが上昇した。なお、原数値でみると、現状判断DIは前月差1.3ポイント上昇の44.8となり、先行き判断DIは前月差5.0ポイント上昇の47.6となった。今回の調査結果に示された景気ウォッチャーの見方は、「景気は、持ち直しに足踏みがみられる。先行きについては、価格上昇の影響等を懸念しつつも、持ち直しへの期待がみられる。」とまとめられる。
※地域の景気に関連の深い動きを観察できる立場にある人々の協力を得て,地域ごとの景気動向を的確かつ迅速に把握し,景気動向判断の基礎資料とすることを目的とする。調査は毎月,当月時点であり,調査期間は毎月25日から月末である。本調査業務は,内閣府が主管し,下記の「取りまとめ調査機関」に委託して実施している。各調査対象地域については,地域ごとの調査を実施する「地域別調査機関」が担当しており,「取りまとめ調査機関」において地域ごとの調査結果を集計・分析している。
2.サプライチェーン関連記事抜粋:令和4年8月1日~8月31日
※後段に関連する専門用語と企業名を詳述している。
主題 | 概要 | |
1 | 米ボーイング、日本で脱炭素 | 名古屋に拠点、再生燃料など研究 次世代へ提携加速 |
2 | ESG経営 定着へ新基準 | フォースタ、人材多様性を認証 株式上場見据え早期導入後押し |
3 | 「パワハラ体質」日野自動車の弊害 | 遅れ「お立ち台」で責任追及 助け合いせず犯人捜し |
4 | 電子部品、在庫膨張にリスク | 8社4~6月、2年ぶり水準に 村田製作所、スマホ需要減 |
5 | 人権侵害 改善・公表求める | 強制労働や差別 政府、企業に指針 |
6 | 米、脱炭素・生産回帰を加速 | 歳出・歳入法、今週にも成立 IT大手課税、財源に |
7 | 日立、環境・DX比率5割に | 売上収益24年度までに、不況に強く 研究開発に1.1兆円投入 |
8 | 対中関税回避 メキシコへ | 中国製造業、昨年投資76%増 米に輸出 現地で生産 |
9 | シンガポール、再エネ輸入 | ケッペル、ラオスから水力 脱炭素へ調達網を構築 |
10 | NEC 医療機器の物流追跡 | 無線タグで一括、在庫不足防ぐ 流通コスト5割削減 |
11 | 深まる分断 消える500兆円 | 相互依存の供給網 もろさ露呈 グローバル化逆回転 |
12 | 水上供給網に気候リスク | 渇水、航行を阻害 穀物・半導体滞る |
13 | 半導体供給網、無数のネック | 国内化による安全保障に不都合な真実 同業界は数十か国を跨いで機能する世界 |
14 | ウクライナ侵攻半年:国内資材市況 | 鋼材・石油化学高く;アルミ・銅下落基調 原料価格・海外需給が先導 |
15 | 素材最大手;循環型へ転換 | タイのサイアム・セメント 欧州でリサイクル企業買収:紙・プラ再生、太陽光 |
16 | JFE、高炉を電炉に転換 | 岡山・倉敷 大手初、28年目途 CO2排出量1/4に |
17 | トヨタ、装備絞り納期短縮 | 最短1/4に 部品不足で販売手法変化 |
≪用語解説:記事内の用語と企業、統計図表を確認しましょう≫
中国製造業、関税回避へメキシコ進出 対米輸出の拠点に |
中国の製造業大手が米国への輸出拠点としてメキシコへの投資に乗り出している。中国によるメキシコへの直接投資は2021年に6億630万ドルと前年比で76%増え、過去最高を更新した。米国と貿易協定を結ぶメキシコに進出することで、トランプ前米政権が引き上げた対中関税を回避できるという思惑がある。 ![]() |
深まる分断、消える500兆円 逆回転するグローバル化 ウクライナ侵攻と世界 |
イエレン米財務長官が強調したのは「フレンドショアリング」の発想。 ![]() |