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代表理事講話
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平成30年1月
 年末に3件ほど講演を頼まれ、喫緊とも言えないが、将来差し迫ってくるであろうテーマで話をした。それは、ダイバーシティである。こう言うと、当社は以前からやっている、既に旧いテーマになりつつあるという声が聞こえてきそうだ。日本では多様性、またはダイバーシティと言うと女性管理職の増加や女性社員の活用が議論されることが多い。欧米の傾向と比べて顕著な違いがそこに見える。アセアン諸国また多くのアジア諸国では男女が同じように労働するという習慣が根付いているため事情が大きく異なる。 そこで日本国内でなじみの薄い多様性サプライヤーについて米国の論調から講演した。米国では、多様なサプライ基盤との健全で堅固な関係構築によってサプライマネジメント職は、創造革新性のある方針で地域共同社会に報いることができると考えられている。特に常に変化を続ける世界のサプライチェーン内には多くの好機(チャンス)が存在する。つまり、企業のサプライチェーンの中に価値あるイノベーションが見出せるという訳だ。サプライヤー多様性に注目すると多くの企業がサプライヤーから創造革新性と斬新な価値を発掘している実態が見える。例えば、弊会に所属するヒルトン・ワールドワイド社のサプライヤー多様性購買専務によると、サプライチェーンの多様な側面からイノベーションを見出すことは正しいビジネス精神で、地域社会に文化的かつ経済的多様性を築き、多くの好機をもたらすと言う。同専務は女性、少数民族、退役軍人、また他の被差別グループが所有する企業から多くの取り組みを見てきたそうで、自社の多様性サプライヤー計画を通して国際的なホテルチェーンとして数多くの事業経営能力を教え、また訓練することによって同ホテル内にこれらのサプライヤーを引き入れるように経営資源を費やしていると言う。
 一般に多様性サプライヤーには、中小企業が多く所謂フォーチュン500社などの企業と効果的に仕事をする方法をあまり知らないが、彼等と商取引をする価値は十分あると予測する。その理由は、多様性企業は古い考え方に固執せず、比較的若く、より革新性に富み、変化を恐れない会社が多いからだ。変化を取り込むということは前に進み、また競争力を維持することを意味する。組織にとって競争力を持ち続ける最良の方法の一つは、顧客基盤の微妙なニーズと接し、それに巧みに対応することだろう。米国ではサプライヤー多様性という傘の下にあるグループが爆発的に増えている。若くて多民族の人口が米国経済の基礎になるので彼等の成長と持続可能性には今後注目すべきである。逆に少数民族の事業が衰退すれば米国経済も打撃を受ける。更に少数民族所有企業と取り組む会社は、最終利益がプラスになるという統計数字は実におもしろい。米現政権は、この議論に逆行しているというマスコミ報道があるが、米国現地ではまた違った見方をする米国人も多いと言う。日本のマスコミを鵜呑みにする国民性もそろそろ多様化する時代に入らないといけないのかも知れない。
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