3. ユーロ圏景況感指数
S&Pグローバルがまとめた2月のユーロ圏のHCOB総合購買担当者景気指数(PMI)改定値は50.2で、1月および2月速報値から変わらずだった。サービス業が弱い成長を維持する一方、製造業は縮小が和らいだ。 全体的な需要の減少が深刻化し、総合新規事業指数は49.3から49.0に低下した。サービスPMIは51.3から50.6に低下し3カ月ぶりの低水準。欧州中央銀行(ECB)が注視しているサービスの物価圧力は依然強い。販売価格の指数は53.9から54.7に上昇し10カ月ぶり高水準となった。ハンブルク商業銀行(HCOB)のチーフエコノミストは「次回のECB理事会を前に、賃金主導の投入コスト上昇に注目が集まっている。投入コスト・インフレに沈静化の兆しが見えない中、ECB内では、次回会合で利下げ休止を議論したいという声があるのは理解できる」と述べた。
米国の金融情報サービス大手S&P グローバル(S&P Global Inc.) |
米ニューヨーク市に本拠を置く金融サービス企業。S&P グローバル・レーティングやS&P ダウ・ジョーンズ・インデックスなど、四事業体の親会社にあたる。旧社名はマグロウヒル・ファイナンシャル。S&P グローバルは金融サービス企業であるが、旧社名のマグロウヒルは出版社であり、金融サービス業との関係は、スタンダード&プアーズの買収以降となる。スタンダード&プアーズは、1906年にルーサー・リー・ブレイクが設立したスタンダード統計(Standard Statistics Bureau)と、1860年にヘンリー・ヴァーナム・プアーが創業したプアー出版(H.V. and H.W. Poor Co.)が、1941年に合併して発足した。1966年、マグロウヒルはスタンダード&プアーズを買収し、以降、出版社が金融サービス業を子会社の事業として抱える形態が続いた。1995年に社名をThe McGraw-Hill Companiesに変更。2009年12月にブルームバーグにビジネスウィーク誌を売却した。2013年5月1日に、マグロウヒルはマグロウヒル・ファイナンシャルに社名変更、2016年4月、子会社のJDパワーを売却、またS&P グローバルに社名変更した 。 |