2011年春季セミナーに参加し、講師のみなさまのご支援もいただき、2011年8月末に最後の試験を合格することができました。セミナー参加の検討、試験の勉強をされている方の何らかの一助・きっかけになればと、私見を記させていただきます。
きっかけ
1.自分自身のキャリアの確立
私のキャリア経験は、人事労務から業務管理、購買等、多岐にわたっています。スタッフ業務のジェネラリストとしての自負はあるのですが、逆に言えば、「広く浅い」ので、せめて1個くらいは自他ともに評価される専門性をもちたいとかねがね考えていました。
2.網羅的・体系的な知識習得
日々の購買業務で必要に迫られる知識等々については、否応無しに習得するわけですが、一方で、実際には知っていると、より良いことや、現状とは異なるアプローチがあるのではないか? と思っていました。
関連しそうな図書等々などを学習することで得られるわけですが、資格取得という形態を通して、その資格が要求する一連の網羅的・体系的な知識を習得することが、最も早いアプローチではないかと考えました。
3.コミュニティの拡大
スタッフ業務の場合、特に同業他社とのコミュニケーションは少ないのではないかと思います。”本の中の知識”も重要ですが、他業種の場合このような時どのようにアプローチしているのか? など、ナマの知見を交換できればと思いました。
セミナ期間中の学習について
試験に合格することを最終のGOALと設定した場合、以下の2点が最短・最良のアプローチだと考えています。
1.セミナ後、できるだけ早く覚えている内に受験する
セミナを受講すると、「貴重」な土曜日を少なくとも半分は潰します。その時間で得た内容を無駄にしないで合格に結びつけようとすると、「覚えている内に受験する」、すなわち、なるべく早く受験するのが、最も無駄や犠牲が少なく合格する道と考えます。時間が空いてしまうと忘れてしまい、結果何のために土曜日にセミナに通ったのか? となりかねません。
2.予習をする
1回の講義ではおよそテキスト100ページ分進み、ポイントについて重点的に解説されます。逆に言うと、重点解説なので、初めてその話を聞くレベルだと、理解が追いつかないことがあるのと、ポイント以外の箇所は講義されませんが、試験には出たりします。従って私は、予め一通り読んで、重要箇所をマーカで線を引く、ということをしていました。また、予習は英語のテキストを使っていました。私にとっては、しっかり読まないと理解しにくいので、逆に記憶に定着しやすいからです。
一通り理解した上でセミナにのぞみ、セミナ時間中日本語テキストを確認しつつ、記憶を強化することを繰り返していました。おおよそ1 日20 ページずつ読み進めないといけないのですが、飲み会だの仕事だったりで、できないとそのツケはどんどん貯まり、かなりハードでした。最後は土曜日午前中は早めに行き、教室の片隅でその穴埋めを毎週していました。
受験について
受験は、まずは試験の予約をいれてしまい、そこに向けて学習予定を組むのをお薦めします。(最悪、このまま受験してもほぼ失敗しそうな場合は、24 時間以上前であれば、日時再度設定できます。)
英語のテキストは予習で読みましたので、次は日本語のテキストをマーカーを引きつつ読み、再度特に講義中に重点解説された箇所や、暗記が必要な箇所に付箋を貼り、最後付箋箇所だけ読みました。
問題集は、試験3 日前に行い、2 日前・前日はその間違えた箇所の確認を行いました。
問題集は、実戦に慣れるという意味とよく似た問題がでるので、MUST ではあるものの、テキストの理解がより重要だと思いますので、直前に確認でやるだけで良いのではないかと思います。
総合して
総じて単元の一個一個の内容については、比較的基本的なことが多いと思います。試験も、相当な総合力や応用力、記憶力を試されたりはしません。ただ、比較的範囲が広いのと、設問自体が多いので、要求されている考え方やその背景を、ものの見方として定着できているかが問われていると思います。まんべんなくきちんとテキストを読み込んで、理解し、血肉とすることが肝要だと思います。あと、何よりモチベーションを維持することが大事です。心折れそうな時は、”今までの労力と時間とお金を無駄にするつもりか!”・”この試験に落ちたら焼肉1 回分がパー!!”と自分を奮い立たせていました。
上述の勉強法は正攻法で、かなりハードでありました。もうちょっと楽な方法があるのではないかと思います。ただ、ハードながらも、講師の方々のご支援、セミナ参加者とも励まし合いながら、結果、非常に有意義な時間を過ごす事ができました。
資格取得・セミナ参加をご検討されている方は、きっかけとしてぜひチャレンジされてはいかがでしょうか。
求めよ、さらば与えられん!
以上